耳
Ear
代表的症状
✔︎耳を振る
✔︎床や壁に頭を擦りつける
✔︎耳の臭いが気になる
✔︎耳を触ると嫌がる
✔︎耳が赤く腫れている
概要
日々の診療で目にしない日は無いほどよく遭遇するのが耳のトラブルです。耳の穴に炎症が起こる外耳炎が最も多いですが、中耳炎、内耳炎、耳道内異物、腫瘤などが発生することもあります。
検査・治療
当院の特徴として、最新のビデオオトスコープ(耳の内視鏡)を導入しています。一般的な耳鏡では確認できないような鮮明な画像で耳道内を観察することができます。治療前から治療後までの状態をご家族と共に画像で確認し、治療評価を的確に行うことができます。
目
Eye
代表的症状
✔︎目が開かない、痛そうにしている
✔︎目が白くなってきた
✔︎目が赤い
✔︎左右の目の大きさが違う
✔︎いつもの目の輝きがない
✔︎物にぶつかるようになった
概要
目のトラブルは人と同じく動物でもさまざまな病気があります。ただし動物では目の症状に気づくことが難しく、早期発見が困難なことも多いです。そのため、何かおかしいなと感じることがあれば早めの受診をお願い致します。また定期的な病院での目の健診もおすすめです。視覚は動物にとって非常に重要です。大切なワンちゃん・ネコちゃんの目を守っていきましょう。
検査・治療
当院では眼科診療に力を入れており、眼科検査機器を幅広く揃えております。
詳しい検査については検査項目をご覧ください。
治療は主に点眼治療になりますが、ご自宅での点眼が難しい場合はお預かりしての治療も行っております。治療について不安なことなどありましたら、お気軽にご相談ください。
皮膚
Skin
代表的症状
✔︎フケが多い
✔︎ベタベタしている
✔︎よく身体を掻いている、舐めている
✔︎毛が抜けてきた
✔︎皮膚が赤い
概要
一緒にお家で暮らす上で、犬・猫・ご家族にとってストレスが大きい皮膚疾患。
要因として、外部寄生虫・薬やシャンプーが合わない・食事・体質・内分泌疾患・全身性疾患・腫瘍性疾患など複合的なものが多い病気です。ご家族との問診が重要なため、診察時には生活環境や食事内容などを詳しく伺います。
検査・治療
まずは一般的な皮膚検査を行います。追加で血液アレルギー検査や皮膚病理検査を行うこともあります。
治療には飲み薬や塗り薬、薬用シャンプーを使います。
歯
Teeth
代表的症状
✔︎口臭が気になる
✔︎歯がグラグラしている
✔︎口を触ると痛がる
✔︎口から出血している
✔︎口の中にできものがある
✔︎歯肉が腫れている
✔︎目の下が腫れている
✔︎よだれが多い
✔︎ご飯を食べづらそうにしている
概要
犬では虫歯はほとんど起こらず、歯周病が主です。歯石をそのままにすることで、1歳未満からでも歯周病は始まり、どんどん歯周病が進んでいきます。犬の歯石はたったの3日で沈着します(人では歯石沈着に1ヶ月かかります)。小型犬では特に、ひどくなると顎の骨が溶けることがあります。
猫での代表的な口腔内疾患は歯肉口内炎です。痛みを伴いQOLが大きく低下します。
検査・治療
できる限り詳しく目視で口腔内の確認(歯石の程度、歯のぐらつき、口内炎の有無、口腔内腫瘤の有無)を行います。口腔内の状態により、詳しい治療プランについてご家族と話し合います。
腫瘍
Tumor
代表的症状
✔︎体にしこりがある
✔︎体重が減ってきた
✔︎呼吸が荒い
✔︎お腹が膨れている
概要
腫瘍は体のどこにでも発生します。見た目だけで良性腫瘍か悪性腫瘍かは判断できません。悪性腫瘍でも早期発見できた場合は根治が可能ですが、転移を起こしていたり進行している場合、根治が難しくなります。
検査・治療
まずは腫瘍が見つかった場合、針生検を行い細胞を検査します。その上で摘出手術を行うのか、お薬を飲ませるのか、緩和ケアに移行するのか等、犬・猫・ご家族にとって最善の治療方法をしっかりと話し合い、決めていきます。
心臓・呼吸
Heart/Respiration
代表的症状
✔︎咳が出る
✔︎呼吸が荒い、速い
✔︎動きたがらない
✔︎疲れやすい
✔︎すぐ座り込んでしまう
✔︎興奮した際に意識を失うことがある
概要
初期の心臓病は健康診断やワクチン接種の際などに偶発的に見つかることが多く、症状が激しくなる前に継続的な治療を行うことがとても重要です。
検査・治療
呼吸器症状が見られる場合、必ず視診・触診・聴診を行います。その後、必要と判断した場合にはレントゲン検査や心エコー検査にてより正確な病状の把握を行います。治療は飲み薬が主です。内服が難しい場合はご家族と話し合い、定期的な注射で治療することもあります。
胃腸
Stomach
代表的症状
✔︎嘔吐、下痢
✔︎食欲不振
✔︎食べる量は減っていないのに痩せてきた
✔︎食事が遅い
✔︎おやつなど好きなものしか食べない
概要
胃腸症状の原因は大きく分けて二つあります。胃腸に限定して炎症が起こっている場合と、胃腸以外の臓器(肝臓、膵臓、腎臓、心臓など)で問題が発生し、続発して胃腸に炎症が起こっている場合です。胃腸症状の原因は多岐に渡ります。
検査・治療
一般的な視診・触診・便検査の他、当院では嘔吐・下痢症状で来院した子に対して全頭に腹部エコー検査を実施します。この検査により、犬・猫に負担をかけず、より詳細な病状の把握を迅速に行うことができます。(消化管内異物の有無、腹膜炎の有無、腹水のチェック等)。また続発性の胃腸炎を疑う場合や胃腸症状が重篤な場合は血液検査を実施することもあります。
治療は原因に則して注射や飲み薬を使います。早急な外科手術が必要な場合もあります。
足腰
Legs
代表的症状
✔︎動きたがらない
✔︎足を地面につけられない
✔︎高いところに登りたがらない
✔︎階段の上り降りを躊躇する
✔︎爪研ぎをしなくなった(猫)
概要
足腰の病気はどの年齢でも起こります。若齢の小型犬では特に、誤って落下した衝撃で骨折をしてしまったり、先天的な関節の病気が見られます。高齢になると犬・猫共に関節炎が多く見られます。
検査・治療
丁寧な問診・触診を行い、痛みの部位を特定します。部位の特定ができたら、必要と判断した場合レントゲンを撮影し、より詳細な病状の把握を行います。治療は痛み止めの飲み薬、ご自宅での安静、手術を提案することもあります。
神経
nerve
代表的症状
✔︎立てなくなった
✔︎震えている
✔︎性格が変わった
✔︎けいれんを起こした
✔︎意識がもうろうとしている
✔︎首を傾けている
✔︎同じところをグルグルと回っている
✔︎左右の瞳孔の大きさが異なる
概要
神経疾患は、突然起こることが多く、ペットの症状を目にしたご家族が慌ててしまうことが多い疾患です。
犬種によって起こりやすい特徴的な神経疾患もあります。大きな症状はもちろん、些細な変化でも気になることがありましたらご相談ください。
検査・治療
視診、触診、聴診、神経学的検査を行います。必要と判断した場合、血液検査やエコー検査、レントゲン検査を行います。MRI検査が必要と判断した場合は2次的な専門施設をご紹介致します。治療は症状によって抗てんかん薬やステロイドを使います。
犬猫の小児科
pediatrics
当院では子犬・子猫の時期に社会化トレーニングを行うことが犬・猫・ご家族が幸せに暮らすために非常に重要だと考えています。犬では生後3週齢〜16週齢頃、猫では生後2週齢〜9週齢頃を「社会化期」と呼びます。社会化トレーニングとは、この社会化期にさまざまな刺激を与え、その刺激に慣れさせる(刺激を与える際に一緒におもちゃやご褒美を与え、楽しいことと関連づける)ことです。社会化期の子犬・子猫はともに暮らす仲間とのコミュニケーション方法を学び、絆を築いていく時期であり、さまざまなものに慣らすチャンスです。
社会化期を過ぎてからでも子犬・子猫が1才(人に換算すると約18才)になるまでの期間、充分に子犬・子猫と触れ合い、さまざまな刺激(知らない人・掃除機・バイク・自動車・インターホンの音・花火・人の子供等)を与えることで今後の犬・猫との生活がより豊かなものになると考えています。当院では子犬子猫の接し方について様々な観点からアドバイスを行います。子犬・子猫を迎えた際、分からないことやお困りごとなどありましたらご相談ください。